夏休み235日目、残り130日。
遂にやっと次の出発の航空券を取りましたよ!
3日後出発のやつをね……!
勿論まだなんの準備もしてません!トレッキングするなら電波届かないゾーンらしいので、久々に真面目に事前に準備をしていないと真面目にヤバいです。
最近No電波だったのせいぜいバスとかで移動中の山の中くらいなもんですっかり文明の利器に慣れすぎあちこち弱ってるよデスよ……。
まあそのくらい普段ケータイ(実は個人的にスマホ呼びよりこっちのほうが好きな世代)に頼って旅行をしているわけですが、実際ないと困りますよね〜。いや困らないひともいます、そうですね、いますね、しかしまあわたしは普通に困ります。
そこで今日はスマホ盗られた日記を書こうと思います。
街中アルコールで知能指数下がりまくった人間ばっかみたいなことになってる、たぶんお酒好きじゃないひとはハマらないと思う#K子の西葡香港札幌2025 pic.twitter.com/dudeNaW2xi
— K子@出社を執行猶予されています (@travelholic_k) March 7, 2025
こんなこと呑気に言ってますが、
この後こいつ、スマホひったくられます!
乞うご期待!!!!!(知能低下してんのお前な!)
スマホを盗られたよ!
というわけで、そう、スマホを盗られましたよ?(話が終わった)
まあそうですね、スマホを盗られた経緯でも書いておきますか?
なんておきれいな街なんだ……!流石バストイレ共用でも宿が1万越えだっただけはある……!#K子の西葡香港札幌2025 pic.twitter.com/q9vbXg9J3R
— K子@出社を執行猶予されています (@travelholic_k) March 7, 2025
わたしがスマホを盗られたのはスペイン・バスクの都市サン・セバスティアン。
冬でも温暖な気候と豊かな食文化が観光客を惹きつけて止まず、基本的には治安もとても良い場所です。2025年3月7日のその日、わたしはウッキウキで、
サンセバスチャン一食目!
— K子@出社を執行猶予されています (@travelholic_k) March 7, 2025
店ギッシリでもひとりだと意外とねじ込めるな……
「ニホンジン!?オイシーヨ!!!」
めちゃうまいです!#K子の西葡香港札幌2025 pic.twitter.com/cBvBFoSj4S
飲み歩いていました。その結果……
今千鳥足なのにまったく気分の悪さがないと言う最高のアルコールの入り方してる#K子の西葡香港札幌2025 pic.twitter.com/Vl00s2YEIQ
— K子@出社を執行猶予されています (@travelholic_k) March 7, 2025
こんな感じに仕上がりました。今見たら、
フラグみしかないツイート
でもう笑いますね。このあと賑やかで夜になっても気持ちの良い気候でこの空気感をもっと味わいたい旅って素敵ですねって公園のベンチ(冒頭のツイートしてた場所)に座ってスマホぽちぽちしてたんですが、たぶん一瞬寝落ちしたんだと思います。
手元からスマホをひったくられた衝撃で驚いて立ち上がったものの男性っぽい人影はすぐに人混みに紛れていってしまったのでした……。一瞬気のせいで自分が落とした?とか思って、ベンチの下とか探しちゃったので結構酔ってたな〜と今にして思う。
あとアホやろなのが「それっぽいひと戻ってこんかな?」と思い、しばらく付近にとどまってたんですね。いや戻ってこんし、
それっぽいひとがいたとしてお前どうするねん
と言う。完全に判断が酔っ払いです。
とまあ、長々書きましたが、酔っ払ってスマホ盗られたよ☆という。
ほんとベンチ座ってから盗られるまで数分あるかないかくらいだし、これたぶん千鳥足あたりから狙われてたんだと思います。なぜそんな時間経過が分かるかと言うと、
ツイ廃なので自分の投稿時間から推測できた
次第です。ポリスレポートを書くのにも役に立ったよ!!!!!
しかしまあ犯人も千鳥足の東洋人を「おっナイス鴨!」と思いつけまわしたのに、ひったくってみたらiPhone12miniでめちゃくちゃがっかりしたんじゃないでしょうか。
まあガッツリ組織犯罪っぽいんで(後述)、別に一個一個気にしない?
それとも持ってきたスマホで取り分違ったりするんですかね……。
何が困る?
さて、海外の街でスマホをいきなり盗られたら何に困るのか……!?
ちなみにわたしは先ず、
スマホ盗られたwwwってツイート
しようとして、いやスマホ盗られたんだよ!?とセルフツッコミしました。
スマホがないとついったーできないので困ります。(真顔)
今回わざわざタイトルに「ひとり旅」と入れたのですが、同行者がいて同時にスマホなくしたりパクられたりする可能性は低く、同行者に通信手段があればいろいろとイージーです。なので、ひとりでスマホパクられる≒通信手段を失うスタートですよ!ということでこのタイトルにしました。
宿に戻れる?
スマホ盗られたのもう夜だったので、何をするにしても明日です。
(警察署はやってるだろうが夜わざわざ行くものでもないし場所分からん)
なのでとりあえずは宿に戻る必要があります。
あなたは地図無しで宿へ戻れますか……?
惰性のようにGoogleマップ見がちなので一瞬不安になりましたが、わたし方向感覚良いんで戻れました。(突然の自慢)
自慢しといてなんですが、宿から2キロも離れてないくらいだったのもあります。盗られた場所や道覚えるの苦手だったりすると、まず「宿に戻る」が困難になるケースが出かねないです。
予備の連絡・通信手段はある?
さて宿へ戻ったらいろいろとやることがありますが……ネット環境とネットに接続できるデバイスがないとなんもできん!わたしはiPadを持参していたため助かりました。
宿にWi-Fiもあり……あれWi-Fiに接続はできてるのにネットに抜けねえ〜!
夜中だから宿のオーナーに連絡はできないしどうすんの〜!?
と思ったら廊下にルーターがあってランプ確認したら通信ランプが消灯していたのでWAN側のケーブル抜き差ししたら復旧しました☆
何をする?
さて無事宿に戻りネットに接続できる端末もあるので盗難対応を進めていきましょう!現実から目を逸らしふて寝したいところですが、そういうわけにもいきません。
スマホを紛失モードに設定しよう!
iPadの「探す」アプリから盗難されたデバイスを選んで、紛失モードをONにします。
紛失モードにすると何がどうなるのかはっきりは知らなかったので調べました。
- パスコードの入力画面が出なくなる
- Apple Walletによる支払いが停止になる
- 連絡先などのメッセージを紛失端末に表示できる
パスコードを入力することすらできなくなるのでロック解除がかなり困難になります。
また例え解除できたとしても、Apple Walletのタッチ決済を使われるという、もっとも痛い直接的な被害を避けることができます。
なんか本体をどうにかして情報を抜く方法もないではないのでしょうが、通りすがりのスペイン人がそこまでして抜き出すほど重要な情報はないように思われます。iPhoneの場合は、紛失モードにすることで大部分のセキュリティリスクを避けられそうです。
なお、紛失モードにする際に画面にメッセージを表示することができるようだったので、わたしは「ケータイなくして困ってます。もしこのケータイを見つけたら€50差し上げます。このメールアドレスに連絡ください。」とスペイン語で入力して、あまり重要でないメールアドレスを書いておきました。
まあだめもとで……。
音声SIMを止めよう!
さて音声SIMは物理SIMだったので、悪用される恐れがないではないです。
SIM PIN設定してたかどうか忘れちゃいましたが、設定していたとしてもせいぜい8桁の数字なので破られる可能性もあり今回紛失ではなく盗難されたことが明らかなので止めたほうがいいです。
幸いわたしの契約しているIIJではマイページから簡単に停止ができました。なお再発行を申請するときにはいったん停止を解除する必要があります。
ポリスレポートをもらおう!
さてみなさん旅行保険入ってますか?わたしはクレジットカードの付帯保険の方に盗難補償がありました。保険金請求にはポリスレポート(被害届)が必要なので、警察署に貰いに行く必要があります。
盗難翌日が日曜だったため平日ほど体制が厚くない可能性を考慮し、新しいスマホの入手などよりこちらを優先することにしました。
Google Mapで調べたところ、徒歩圏内に大きそうな警察署が2つありました。
どちらがどういう警察署かわからないため、Google Mapでオフラインマップをダウンロードして両方をチェックし、近い方から回ります。
日曜日でも被害届くらい出せるよね……?
最初に訪れたのがこちら。
なお、タブレットでオフラインマップは見られるものの、わたしのiPadはWi-Fi版なのでGPS非搭載。久々に「現在地表示無しで初めての場所を地図見ながら歩く」ということをしました。昔は紙の地図・オフラインマップでこれやってたんだなあ……。
今回思いましたが、方向感覚・距離感覚あるの結構お得ですね!?
で、最初に訪れた警察署ですが建物やたらデカいし入口分かんないしで、相当ウロウロしてしまった。結局川側に入口があって、
入口の門は固く閉ざされています。
ああ日曜日……が!門の脇にインターフォンがあります!翻訳ソフトも何も使えんけどもう押すしかねぇ〜!ぴんぽ〜ん!(こんな音はしない)
すぐに落ち着いた男性の声で応答がありました。
ハロー
わたしはツーリストです
昨晩スマートフォンを盗まれました
わたしはポリスレポートが必要です
中学生英語でもこれだけ喋れたぞォォォォォォ!義務教育万歳!
インターフォンごしにしばしの沈黙。やがて少し待つように言われ、門が開き始めたではないですか!離れた入口から手招きする制服の男性警察官。
いそいそと向かうと、流暢ながらゆっくりと丁寧な英語でこう教えてくれました。
ここは州警察である
ここでポリスレポートは発行できない
あなたはローカルポリスに行く必要がある
ローカルポリスの場所は川を越えるとロータリーがあるので〜
説明を聞くと地図で見つけたもうひとつの警察署のようです。
インターフォン越しにわたしの英語力がカスと分かったので、わざわざ対面で説明できるように出てきてくれたんだ〜!なんと親切……。
念の為、自分のタブレットの画面を見せてここで間違いないか確認しました。
そんなわけで警察署2軒め〜!
先ほどの警察署よりはこじんまりめ。日曜だからか1階入ってすぐのカウンターにひとりだけ警察官の方がおられましたので、中学生英語再び!
と思ったら英語通じず!!!!!
ですがここは対面です。
宿のWi-Fi使って用意してきた割と詳細なスペイン語の盗難経緯作文を見せました。すると……
ポリスレポート?(英語)
力強く頷くと、えすぱーにゃかいんぐりっしゅかと尋ねられました。
よう分からんですが、その二択ならえすぱーにゃなことはまずないので、いんぐりっしゅと回答すると、英語の届出用紙をくれました!やったね!!!てっきり被害届なのでなんか聴き取りとかされながら作成みたいな運びかと思ったら完全セルフ記入でした。
カウンターから離れた記入台を案内されたのでそちらへ移動。
ちなみに予め必要そうな情報としてまとめておいたのは……、
- 盗難にあった場所(公園名)
- 盗難にあったおおよその日時
- 盗難経緯(どのように盗まれたか)
- iPhoneの機種、容量、色、端末IMEI
欧州では
スマホの盗難届を出す際には端末のIMEIが必要
と調べていたらでてきたのです。現物盗られているのにどうやって確認しろと……!?
この時点で軽く絶望しましたが、ブラウザからApple IDにログインしたら確認できた!
ここに詳しくやり方が書いてあるよ〜!
で、このポリスレポート、枚数多い(5枚くらいある)・書くとこめちゃ多い!
ただしフリー記述欄はほぼなく、定型の書式を埋めていく感じ。
ものすごく事務的だなぁ……
盗難された状況・ものによっての記入欄がめちゃめちゃ細かく別れていてスルーしていいのかどうかなども分かりづらく。ただ神だったのが、この警察署、フリーWi-Fiがありました。そして更に……
机の上にアメリカ人の書き損じがあった!
ウワァ〜イ、ナイス記入例〜!悪用しませんし個人情報こんなとこに放置してるのが悪いんだ〜!とありがたく参考にさせていただきました。参考にさせていただいた都合上、中身を読みましたが(それでアメリカ人の……と分かった)、
お前、一眼レフと交換レンズと財布いかれたんか……
なんと言葉をかけてよいか……強く生きてくれ……スマホいっこでうちひしがれていたわたしが甘かったよ……。そんなわけで英語力カスでもそんなに時間かからず記入ができました。
全部の用紙にサインをしてカウンターへ。
先程の方が預かってくれてざっと内容をチェック。サン・セバスティアンでの滞在場所を書くところがあって、アパートの名前を書いていましたが、住所も書くよう言われました。ちゃんとしたホテルだったらホテル名だけで良かったのかもしれませんね。(英単語と身振り手振りと筆談などでコミュニケーション)
住所は控えていなかったのですが、警察署のフリーWi-Fiのおかげで助かる。
用紙を預かってくれて、暫く待つように指示されました。
1階のホール内にはガラスケースに壊れたスマホやぼうしや手袋などが入っていて、拾得物なのかな……と思いながらそれらを眺めて待ちました。
途中、受け付けてくれた警察官とは別の英語のできる若い方が奥から出て来て、内容忘れちゃったんですが、2−3記載している内容について質問がありました。答えるとなんらかわたしの書いた内容に追記をしたりしていました。
またしばらく待つように言われ、やがてまた若い警察官の方が出てきて、
- 警察署のハンコのある被害届のコピー
(受理日や担当者の名前などもあった) - 警察署の封筒
を、これがあなたの控えですつって渡してくれました!
ここまでなんと30分程度。(警察署に着いてから)
めちゃくちゃ早いじゃないですか!
この警察官の方は、わたしが座って待っているベンチの横までわざわざ来てくれて、2回とも立たなくていよ〜と対応してくれました。めちゃくちゃやさしい!
ニコニコでぐらしゃ〜す!言いながら出ていきましたが、受付カウンターの方もニコニコで見送ってくれました。自分、スマホ盗られたのに陽気過ぎです。
前夜ググッたときには、同じようにスペインで盗難届出した方々が、ネットで予約してないとだめって言われたとか、特に他に人もいなさそうなのにめちゃくちゃ待たされたとか、待たされた挙げ句に今日は受付終了だとか昼休憩だと追い返されたとか、いろいろ言われてたりしたので、結構心配でした。
翌日サン・セバスティアンを出るバスを予約済みだったので、今日被害届出せなかったら悩ましい状況だったのです。こうして保険金請求に必要なポリスレポートを無事ゲット!帰国後に請求できました。
スマホを買おう!
さてお次は新しいスマホをゲットしたい!
SIMないとやっぱ不便なのと一瞬宿Wi-Fi+タブレット+オフラインマップで凌ぐことも考えましたが、単純にタブレットずっと持ち歩くのは重いので嫌だなとなりました。
前日にたまたまApple Storeではないですが、Apple認定店を見つけていたのでそこで購入することにしました。間に合わせの安いスマホを適当に買うことも考えましたが、どうせ買い替えを検討していましたし、iPhoneのほうがデータ復旧させやすいですし。
が、残念ながらシエスタタイムに突入していたため、サン・セバスティアン大聖堂やセントマルティン市場を観光して時間を潰しました。
そして開店5分前から店前待機して、シャッターが開くやいなや突入〜!
なんか観光客ふうの外国人来たやん……みたいな雰囲気になったので、
的原人イングリッシュにてなんとかスマホを買いたいこと、今日持ち帰れるものがあるかどうか知りたい旨を伝える。なお、店員さんもわたし並みに英語苦手だったので結果的に英語能力カスどうしで結構良好なコミュニケーションが取れました。常々思っていますが、片方めちゃくちゃ英語できるより言語能力がつりあっているほうがコミュニケーションは取りやすいです。
たぶん『分からない/聞き取れないツボ』みたいなんがお互い分かると言うか……それで翻訳ソフトだの筆談だの身振り手振りだの他の手段に切り替えやすいみたいな。
というわけで、展示品のiPhone16eを少し触って価格を知りたいと伝えたところ、在庫とお値段の一覧できるタブレットを持ってきてくれました。
在庫の関係でiPhone16eの黒・256GBに決定。
盗難の話題に直接関係ないのですが、このとき深く考えずにちょうど新発売の廉価版だしとiPhone16eにしたのはめちゃくちゃ後悔しています。
チップがどうのとか液晶性能がどうだとか正直今まで使っていたのがiPhone12miniだったので、現行販売機種ならどれでもいいに決まっています。
他の「足りない部分」が残念すぎる!
まず、シングルカメラで擬似広角が使えないのが超不便〜!!!!!
狭い場所で全体を構図に収めたいときとかにとても重宝してたんですよ〜!こう、旅行の思い出としても自分の視覚に近い形で記録したいって言うか〜!
あとシングルカメラなのでポートレートモードの方式も異なりカスで人間以外に使えません。なんちゃって望遠ふう撮影とか物撮りで背景ぼかしたりができません。
あと元々iPhone12miniですらmagsafe対応なのに(だが実は対応していると気付いてなくて使ったことがなかった間抜け)、こいつmagsafe対応してませんからね!
ハード面のコスパが悪すぎます。
16シリーズが出たことで値段が下がったiPhone15/15proにするべきだった……。
あのときに戻れるなら絶対iPhone15にする……と言うか時を遡行できるなら盗難に遭わないよう公園に寄らずにとっととホテルに帰るべき……。
なお今だこいつApple Storeのラインナップにもいますが、超絶おすすめしません!
廉価版の16e検討しているくらいだったらたぶん結構古めのiPhoneを長らく使っていていい加減買い替えたい……みたいな状況だと思うんですよ。チップだの処理性能だのにこだわるならそんな買い方してないって。なので16eの予算で考えてるなら、今のAppleオンラインストアのラインナップで言えばiPhone15一択です。Apple Intelligenceがない?知らん知らん!
そんな新しい機能を魅力的に思うひとが廉価版検討しないよね!!!!!
iPhone16eは廉価版なのに廉価版を望む人種が必要としない機能を搭載して必要とする機能を削って廉価にしていて無意味 OF THE 無意味だと思いました。
でまあともかく判断ミスってiPhone16eにしました。
ケースはどうするかきかれ、当然お高いのでしょう?なのですが、なぜかこの街ではあまりケータイグッズのショップなどを見かけなかったので(探していないときは観光地には山程あるのに)、いっしょに買うことにしました。
いちばん安い(それでも€40くらいする)、タフネスを売りにしたっぽいシンプルなクリアケースにしました。本体はmagsafe非対応なのにケースは16/16e兼用なのでmagsafeのバミリがあるのがイラつきます。ついでにカメラ用の開口部も2カメラ対応です。わたしのiPhone16eはシングルカメラですが。
そしてお会計、
ケースと本体合わせて€167.3也
iPhone、日本価格より欧州価格のほうが高いんだよね〜〜〜〜〜〜!しかも外国で買ったiPhoneは日本のApple Storeでは下取りしてもらえません。
写真撮るときカシャー言わん以外にはなんも欧州で買うメリットはありません。
ちなみにApple Careもおすすめされましたがつけませんでした。「盗難も保証されます」って翻訳ソフトで見せてくれたのは草。
で、一応、免税手続きの書類作成をお願いしました。表立ってタックスリファウンドの表示などはありませんでしたが、対応可能とのこと。一応と言うのは、
消費免税は購入したものを購入国内で使わない
ことが条件だからです。そりゃ消費に関する税金なのだから国内で消費してしまう(≒買ってすぐ使う)ものを免税する道理はありません。
空港での手続きによっては現品(未開封)を見せる必要があったりします。
ガッツリ使うしな〜〜〜〜〜〜だったのですが、消費しきってしまうものでもないしまあだめって言われたら言われたとき!と思い、書類を作ってもらうことにしました。
当然定価の高い欧州へわざわざ免税目的でiPhone買いに来るやつはいないと見えて、なんか相当手間取っていました。ごめんね……。
(後で確認したら購入店舗印が一個足りなくて夜再訪問して押してもらった。)
しかも待ってる間、店のWi-Fiにつながせてくれて初期設定を進めることができました。
免税は受けられたのか?
盗難に直接関係ないのですが、↑で書いたら結果が気になる方もあるやもと……。
17,340円返金!
スペイン購入→ポルトガル出国だったため、空港では手続き用端末は使用できず、有人窓口での対応になりました。その可能性は考えていたので、ケータイ本体はがっつり開封して使用していましたが、
- 購入店の袋
- 箱や付属品
は見せられるように手荷物にしていました。
免税書類と箱や袋をひととおり検めた税関職員さんに「ケースどこ?」と言われ、終わったな〜と思いながら、荷物からスマホを取り出してみせましたが、ええでと言われ拍子抜け。観光客がわざわざiPhone買うとかいろいろと察してくれたのかもしれません。
今回の判断がイレギュラーかレギュレーション通りかは分かりませんが、有人対応でOKもらったので後ろ暗い点はないと思っています。
が、厳密に考えると免税条件には外れるケースだと思いますので、外国でスマホを盗られて買い直した(買ってすぐ使う)場合に必ずしも免税措置が受けられるものでもないと思います。
ちなみに、免税による返金と盗難補償で得たiPhone12miniの減価償却後の評価額相当の保険金によって、ようやく日本国内でのiPhone16e価格くらいに出費を抑えることができました。円弱すぎ!
SIMを再発行してもらおう!
続いてSIMの再発行!
なおわたしは音声・SMS用に日本の電話番号の物理SIM+滞在地のデータ通信用にネットで売ってるローミングのeSIMを使っています。
後者については単純に買い直し。eSIMなので本体のロックを破られない限り、犯罪などに利用されることもありませんから、その可能性の少ないことを考えれば面倒なのでいちいちとめたりはしませんでした。
そんで前者が問題!バスの切符をネットで予約したりするのにクレジットカードを使用しますが、SMSでの二重認証パターンが多いので音声はともかくSMSは必要です。
当然、スペインで日本の電話会社の物理SIMの発行は受けられません。
幸いわたしの契約しているIIJにはeSIMのオプションがありました。マイページでネット上から手続き可能なようですが、ひとつ問題が発生しました。
後で詳細書きますが、IIJに登録しているメールアカウントのパスワード忘れちゃってeSIM申し込んでも受け取れない!マイページでメールアドレスを変更するには、いったん現在のメールアカウントで変更確認メールを受け取って承認する必要があったのです。
日本のサポート窓口が開く時間を待って有人チャットへ〜!
結局なんだかんだで状況を考慮してチャットサポートで本人確認をして向こうで登録メールアドレスを今現在受信が可能なアドレスに変更してくれました!SIMの再発行自体は使用するスマホのIMEIがないとできないので、購入後に申し込むことにしました。
新しいスマホを設定しよう!
こ〜れはもうiPhoneさまさま!
iCloud未課金勢なので写真等まで含めたフルのバックアップはとっていませんでしたが、最低限の初期設定してAppleアカウントにログインしたら、LINEまで含めたアプリや連絡先まで一気に復元〜〜〜!航空券の控え等のPDFもiCloudにバックアップしていたので新端末でも問題なく閲覧可能。
LINEはトーク履歴までは残らないですが、この点はマジでAndroidよりラクです。
だってAndroid何等か対策してなかったらアプリですら自分でGoogleストアで再ダウンロードじゃないですか。しかも過去にいったんダウンロードして消した要らんアプリとかあったら確認しないといけないし……。
iPhoneは最高の介護端末です。
年寄りほど使うべきです。(母親も結構前にりんご教にとりこんだ。)
ここで問題が発生!メールアカウントは手動で再設定が必要だったのですが、アカウント情報の分からないメールアドレスが2つほどありました。
内1つはiPad側にも設定してあったのでそちらで受信が可能でしたが、内1つはiPad には未設定!しかもケータイ会社に登録してあったメールアカウントがそれだったんですね……。プロバイダのアドレスでメールアカウント情報の再発行がちょっと面倒だったのであきらめ、ケータイ会社の方を頼ることになったわけです。
当面、他のほうが便利でもIIJから乗り換えできませんわ……。なおeSIMの再発行は日本時間の夜(営業時間外)に申し込みして、営業開始後割とすぐ届きました。
あと手動で再設定しないといけないのはApple Pay!
これは盗難された端末のデータを興味本位で削除せずにいたので、同じカードを別の端末に登録するのは問題ないはずですが、ちょっと控えて帰国後に設定しました。
もともとWalletに登録しているクレジットカードは現物も持参していましたが、こういうときに再設定できないので今後も物理カードも携帯するようにしようと思いました。
と言うかもうこのまま減った腹を抱えてメソメソと思いっきり打ちひしがれるのもいいかと思ったんですが、免税書類のベンダーサインが一個足りないことに気付いて閉店15分前だったため慌てて出掛けた。ある意味お店のひとがグッジョブかも分からん。#K子の西葡香港札幌2025
— K子@出社を執行猶予されています (@travelholic_k) March 8, 2025
そんなわけで冷静かつ迅速な対応によりいちはやく状況を回復出来た(自分で言うな)わたくし、盗難翌日夜には意気揚々と新しいスマホを手に街へ繰り出しました。
そんなわけで旧市街手前通りがかりのMeson Martinで海鮮ピンチョス!
— K子@出社を執行猶予されています (@travelholic_k) March 8, 2025
エビも貝も蛸もめっさ美味しいです!#K子の西葡香港札幌2025 pic.twitter.com/kkHJKU6Osn
旅行って楽しいですね!
(また飲み歩き)
これから何に気を付ける?
というわけで無事スマホも再入手して旅行を続けられたわけですが、ここから反省会〜!ドンドンドンパ〜フ〜パ〜フ〜!イエ〜〜〜〜〜!(反省……?)
盗難被害に遭う確率を下げよう
もしも万が一なにか個人的な恨みを買って泥棒に「絶対こいつから盗ったる」とか思われたら、異国の地でかよわい女ひとりそれを防ぐことはほぼ無理ゲーですが、大概は違います。向こうも仕事なので、効率よく盗りやすいやつから盗りやすいものを盗る筈。
なので少しの対策で全然今回でも結果が違ったと思うんですよね。
油断しない
これ OF これぇ〜!今回流石に頭を過ぎりましたよね、
『酒で身を滅ぼす』という言葉。
公園で腰掛けてたぶんちょっとウトッとした?からスマホひったくられるまで秒だったので、千鳥足ごきげんウォークくらいからマークされていたのだと推察されます。
が!犯人もわざわざわたしが公園で座ってウトウトしたりしなかったらひったくりは敢行しなかったかも!?疲れているときはさっさとホテルに戻りましょう!
スマホの持ち方を気を付けよう
それと、もしも今回スマホショルダーやスマホリングを使っていたら結果は違っていたかもしれないと思っています。わたしがベンチで間抜けにウトッとした瞬間を狙ったことからも、そう強引なタイプのひったくりではなかったはず。
スマホリングや特に遠目にも分かりやすいスマホショルダーを使っていたら、被害に遭わなかったかもしれません。というわけでスマホショルダー今後は必要に応じて使っていこうと思います。
関係ないですが、欲していないときには民芸工芸品をアレンジした旅の思い出にもぴったりなスマホショルダーストラップが売られていた気がしたのですが、以降の旅行でナイスなものを買いたいと気にしているのに見かけません。
とりあえず今はカンのついたポーチをポシェットにしようと買っていた紐を間に合わせにしています。
スマホを失った場合の対策をしておこう
SIMはeSIMを使おう
eSIMは再発行・再購入がとても簡単です!
(わたしは登録メールアドレスの問題で少し苦労しましたが)
クレジットカードの二段階認証のために日本の電話番号も必要なので、日本の電話番号も物理SIMよりeSIM!またeSIMがある=オンライン上でいろいろな手続きが完了するキャリアだと思います。電話で何らかの手続が必要な場合、電話をする手段を盗難で失っているのでかなりのハードモードになります。
今はもうあんまないかもですが、一部のMVNOはeSIM非対応だったりしたところもあるので、海外旅行組で現在物理SIMをお使いの方はご契約のキャリアでeSIMの取扱いがあるか確認しておいたほうがいいと思います。
予備のデバイスを持っておこう
これ大事!スマホ2個持ってる方とかもいますね。
スマホ2個だと今回のように異国の地で慌てて新しい端末を買う必要もないのでベストだと思います。が、スマホでないにしても、タブレットやパソコンなど何らかの端末はあったほうがいいです。
わたしは旅途中でブログとか更新するんだ〜(してない)と持ってきたものの一切活用されていなかったiPadが火を噴きました。
端末データ(特に写真)のバックアップはこまめにしよう
今回の盗難事件で最大の被害は、
iPhoneで撮影した写真データ
でした。間違いなく。ほんとそう。誰かに写真を取ってもらうときはほとんどケータイでお願いします。自分の思い出写真を失っただけでなく、写真撮影をお願いするときにかわした何気ないやり取りなどもその写真をきっかけに思い出したりしていたので、本当に悲しい。飲食店などではケータイでしか写真を撮らなかったところもあります。
わたしは元々送料無料&配達指定無料目的でAmazon Prime会員になっていたので、写真のバックアップにはAmazon Photoを使っていました。で、当然スマホにアプリをインストールしており、閉じずに開きっぱなしにしていたのです。
でも自動でバックアップはされていなかった……!
自動バックアップをWi-Fi下に制限はしていたものの、アプリ終了させてるわけじゃ無しWi-Fi下にきたら勝手にバックアップすると思ってたけど違ったんですよ〜!
Wi-Fiにつながったらいったんアプリを開かないとスリープしているようです。みなさんもCloudの設定は改めてよく確認しておくことをおすすめします。
メールアカウント情報を持っておこう
メールは手動で設定が必要なのでこれ大事〜!まあgmail一本とかだったら空で覚えてると思うんですけど、複数あるとなかなか全部は覚えておりませんので……何らかの形で端末をなくしても再設定できるよう備えておいたほうがいいです。
Wi-Fiのある宿を選ぼう
最近スマホにデータSIMつっこんでいるので、レアながらWi-Fiないけどいい宿だな〜とか思って泊まったこともありました。
が、こういう事態を考えるとWi-Fiは必須やなと改めて思いました。
街中のフリーWi-Fiなどは以前より減少傾向にある気がしますし、まあホテルのWi-Fiもどっこいどっこいですが、そこそこ重要な手続きをするのに街中フリーWi-Fiは更に不安ではないでしょうか。
宿の場所を覚えておこうor説明できるようにしておこう
今回たまたまスマホパクられた場所がホテルからそこまで遠くなかったので野生の本能でホテルに戻ることができました。
ですがホテルから遠い場所だったり、帰巣本能に乏しい方はスマホ盗られた直後からまあまあ困ることになります。最悪の最悪、ひとに尋ねながら帰ることになるので、ホテルの場所は説明できないといけません。有名なホテルならホテル名だけでも大丈夫かもしれませんが、民泊みたいなところだと宿泊施設名ではまず伝わりません。住所を言えるようにするか、ここまで来たら分かる!というところで誰でも知っている有名なスポットをすぐに言えるようにしておいたらいいと思いました。
原始的ですがホテルカード大事ですね。思い出にもなるのでわたしは置いてあるところではチェックインのときに一枚いただいて財布にいれるようにしています。
最低限の情報は紙で用意しておこう
これは以前からやっていて、また今回はタブレットでいろいろ手続きをしたので出番はありませんでしたが、何かがうまく行かなければデータ復旧もできなかったかも。なので……
- 緊急連絡先(大使館関係、家族、勤務先など)
- 帰国便のeチケットお客さま控え
- 契約している海外旅行保険の控え、窓口連絡先
(カード付帯のみでも連絡先!)
あたりは印刷して持っておいたほうがいいと思いました。
わたしはこのあたり2部は印刷して街歩き時にも携帯&宿に残したでかいバックにも1部入れています。
盗られたスマホはどうなる?
さて興味本位で欧州でのスマホ盗難被害の話を見ていると、どうやらこれ個人がスマホパクッて中古ショップに売り飛ばすとかそう単純な話ではなく、
ガッチガチの組織犯罪
だそうで。パクッたスマホを集めて主にアフリカなどに密輸出しているそうです。
日本で言うところの反社の資金源なので案外警察も真面目に捜査しているらしく、盗んだスマホを一時的に保管している建物が摘発され、数カ月後にスマホ見つかったって連絡あったという方もいました。
スマホ以外の被害
映画「スマホを盗られただけなのに」が公開されたのもう7年も前なんですね。未視聴ですがインパクトの大きい題材だったのでよく覚えています。
スマホには写真やタッチ決済情報など、個人情報がてんこ盛り☆
ですが、iPhoneの場合は紛失モードに設定することでパスコードの入力トライを封印できるので、あまりは心配はなさそうです。が、基本的にはある程度で諦めて「このデバイスを消去」で遠隔で初期化してしまう方がいいです。わたしは好奇心に負けて紛失モードのまま放置してました。
ちなみに盗難数日後にAmazonアカウント乗っ取られかけたので(した覚えのないメールアドレス変更確認メールが届いた)、関連を疑いましたが「ま〜ロック外せたなら他にやることあるだろうしな〜」(紛失モード解除してデータ消去するとか)と思い、たまたまのタイミングだったと結論しています。……実際はどうだったんだろう。
ですが、油断はできません!
フィッシング詐欺SMSが届いた
クッソ怪しいSMSきたw
— K子@出社を執行猶予されています (@travelholic_k) March 14, 2025
リンク開いたら公式のiCloudと同じような画面ではあるんだけど、iPhoneのロックナンバー入れろって出るw pic.twitter.com/iekSyZf4sq
一瞬、ん?となりましたが、Appleにそんなサービスはない筈です。
窃盗団による追加詐欺メールのサービスです。
興味本位でリンクを開いてみたら(とてもおすすめしません)、
を入力するよう促すフォームがありました。めちゃくちゃガッツリ行く気満々!
これで終わりかこのあと更にクレジットカード情報とかも入力させるのかどうかは未確認です。
自分でひとのケータイパクっといて迅速にSIM再発行してる前提でフィッシングSMSですか!!!マメすぎる!!!!!
「なんでわたしの電話番号が分かったのか」は少し不安だったのですが、スマホのロック解除できたならスマホのロック番号きいてくるわけないやんですよね。
このときわたしのiPhone12miniには日本の電話番号の物理SIMが刺さっており、SIM本体に電話番号が書いてあるタイプだったんですよね。つまり……
- 盗んだスマホからSIMを抜く
- 電話番号を確認する
- 別のスマホに入れて無効になっていることを確認≒再発行していると判断
※ただSIM PIN有効にしてたら分かんないからこれはやってないかも - フィッシングSMSを送信
ってやってるのかな〜と。ちなみにSMSの送信元はイギリスの電話番号でした。
単にイギリス発行のSIMをスペイン国内でローミング使用しているだけかもしれませんが、盗んだスマホからひたすらSIMカードを取り出し、電話番号と入っていた本体機種名の情報をデータにまとめるとかしてどっかに送り、専用ソフト使ってパソコンとかから一斉送信してそうです。手順がまとめられて流れ作業でサクサクやっていそうなイメージ。まさにビジネス。
というわけでもしもスマホを盗られたらしばらくはフィッシング詐欺への警戒を怠らないようにしたほうがいいです。
わたしのスマホの行き着いた先
さて上記の通り、こまめに確認していましたが、スマホ自体のセキュリティが破られたわけではないようでスマホ本体以外の被害はなさそうなので、引き続き注意しながらiPhoneの遠隔でのデータ消去は行わず、時折「iPhoneを探す」で位置を確認していました。
電源入ってたら「音を鳴らす」もやったw
被害後数日はサン・セバスティアンから数十キロ以内の都市をウロウロ移動しやがて港へ!どうやら密輸出されちゃうみたい!
SIM再発行終わるまで回線活かしてあるので「探す」で端末出てくるんですが、ビルバオの港あたりからアフリカにでも行くんですかね。
— K子@出社を執行猶予されています (@travelholic_k) March 8, 2025
(欧州で盗難された携帯の行き先はアフリカでほぼデータなどの被害はないそう)#K子の西葡香港札幌2025 pic.twitter.com/nPRClFWq0N
それからしばらくは位置情報が取得できず、これ以上は追えないかと思っていたらば、盗難から約1ヶ月後再び位置情報が取得できました!
盗まれたiPhone、紛失モードにしてあるしAppleアカウントに変更を試みる痕跡などもないので(なぜかAmazonアカウントに不正なアクセスがあったが偶々?)、どこまで行くか見守ってやろうと削除せずにいたら現在これで草
— K子@出社を執行猶予されています (@travelholic_k) April 6, 2025
欧州で盗難されたiPhoneは主にアフリカに組織的に輸出されているとはきいてたけど pic.twitter.com/FXUDGSL0z7
無事、アフリカ進出☆
しばらくして強制的に端末が初期化されてしまったのか検出できなくなってしまいました。さて折角なのでわたしはわたしのスマホが行き着いた場所について調べましたw
モロッコのベニメラルは中部の商業都市で観光資源としては17世紀に建設された要塞があるようで、そんなにアクセスしづらい場所ではないようです。
だったら立てますよね、旗を!
(旗=Google Mapのリスト「行ってみたい」)
いつか行ってみたいものです、わたしの盗られたスマホが行き着いた先……。
ないと思いますが、もしわたしより先にここを訪れた方がありましたら、ぜひ写真とか送っていただきたいですw